猫について

「いつもと様子が違う」と感じた時には、すぐにご来院ください

ネコちゃんが健康に長生きするためには、飼い主様の「気づき」が欠かせません。日々、ネコちゃんの全身の状態や行動などに気を配り、異変がないかどうかチェックしてください。少しでも「いつもと様子が違う」と感じた時には、すぐに当院までご来院ください。迅速な対応がネコちゃんの健康を守ることにつながります。

ネコちゃんにリラックスして治療を受けて頂くために

当院ではネコちゃんに快適に通院してもらうために、また、飼い主様に不適切な場所での排泄や爪とぎなどの問題行動の対処方法をお伝えするために、月1回「子猫塾」を開催しています。子猫塾ではネコちゃんがキャリーに慣れるための練習を行ったり、「通院時にネコちゃんの匂いのついたタオルを持ってきてください」など、スムーズな通院のためのアドバイスを行ったりしています。さらには動画を使って、ご自宅でネコちゃんにキャリーに慣れてもらうための練習方法をお伝えしています。
そして診療の時には、ネコちゃんの状態に応じておやつ等をあげながら注射を行ったりするなど、できるだけリラックスして治療や検査を受けてもらうようにしています。そうしてネコちゃんがリラックスして治療・検査を受けていると、飼い主様も安心して見守ることができます。当院のスタッフはワンちゃんも大好きですが、同じくらいネコちゃん好きのスタッフばかりですので、安心して連れて来て頂ければと思います。

年齢別に見る猫ちゃんのこと

1歳未満の猫ちゃんへ

子猫ちゃんにとって最初の1年は、健康面や心の成長を促す上でとても重要です。

初回のワクチン接種は2~3回、その他の身体検査や検便は少なくとも2回は実施しましょう。定期的な寄生虫予防、体重測定、爪のお手入れ、デンタルケアも練習しておきましょう。

また、生後5~6か月齢ころに、不妊・去勢手術を検討してください。

猫ちゃんの心の成長を助けるために、社会化について学び、人や他の動物、音などの刺激と触れ合う機会を与えてあげましょう。

  • 子猫塾
  • ワクチン接種
  • 不妊・去勢手術
  • デンタルケア
  • ノミ・フィラリア予防

1-6歳の猫ちゃんへ

猫ちゃんは1-6歳の間を「成猫期」と呼び、気力や体力が最も充実している時期です。

しかし、猫ちゃんは人の5倍のスピードで年齢を重ね、成猫期のうちに人間で言う40歳近くまで年をとります。この時期の予防や健康診断は重要な意味を持つため、少なくても年に1回は病院を訪れ、ワクチン接種や健康診断、血液検査を実施しましょう。

定期的な寄生虫予防、体重測定、爪のお手入れ、デンタルケアを行いましょう。

活動量や体重、年齢に応じた食餌を与えましょう。

  • ワクチン接種
  • デンタルケア
  • お誕生日検診
  • 血液検査
  • ノミ・フィラリア予防

7-10歳の猫ちゃんへ

猫ちゃんは7-10歳の間を「壮年期」と呼び、体力が少しずつ低下しはじめる時期です。

壮年期のうちに猫ちゃんは人間で言う56歳近くまで年をとります。
この時期から少しずつ、病気のサインが見られはじめるようになります。
異変を感じたら、すぐに相談してください。

予防や健康診断は重要な意味を持つため、少なくても年に2回は病院を訪れ、ワクチン接種や健康診断、血液検査、尿検査、血圧測定などを実施しましょう。

定期的な寄生虫予防、体重測定、爪のお手入れ、デンタルケアを行いましょう。

シニア期に備え、年齢に応じた食餌に切り替えましょう。

  • ワクチン接種
  • デンタルケア
  • お誕生日検診・猫ちゃん検診
  • 血液検査
  • ノミ・フィラリア予防
  • 尿検査

11歳以上の猫ちゃんへ

11歳の猫ちゃんは「シニア期」に突入します。

シニア期の猫ちゃんは人間で言う60歳から100歳近くまで年をとります。
この時期は、環境の変化に弱く体調を崩しやすくなるため、こまめなチェックが必要です。
異変を感じたら、すぐに相談してください。

予防や健康診断は重要な意味を持つため、少なくても年に2回は病院を訪れ、ワクチン接種や健康診断、血液検査、尿検査、血圧測定などを実施しましょう。

定期的な寄生虫予防、体重測定、爪のお手入れ、デンタルケアを行いましょう。

シニア期のトラブルに備え、年齢に応じた食餌に切り替えましょう。
疾患のある猫ちゃんは、療法食へ変更しましょう。

  • ワクチン接種
  • デンタルケア
  • お誕生日検診・猫ちゃん検診
  • 血液検査
  • ノミ・フィラリア予防
  • 尿検査

猫の病気について

皮膚の病気

アレルギー性皮膚炎

アレルギー反応の原因となるアレルゲンの寄生、接触、摂取、吸引などにより皮膚が炎症を起こす病気です。特に多い原因が食物アレルギーによるもので、発病すると体に痒みが生じたり、発赤、発疹、脱毛などがみられたりします。

症状

体の痒み、発疹、脱毛などの症状が現れます。また患部を掻いたり噛んだりすることで傷ができ、症状の悪化を招いたり、他の病気の原因となったりすることもあります。

アトピー性皮膚炎

皮フへの刺激やアレルギー反応が関与しておこる皮フ炎で、痛みや発疹を伴います。

症状

全身に強い痒みが生じるため、患部を掻いたり噛んだりするなどの行動がみられるようになることがあります。発見が遅れて放置していると、炎症を起こしたり脱毛したりするなど皮膚の状態が悪化していきます。一般的には皮膚のバリア機能が低下し、敏感な肌をしていることで外部からの刺激に対して弱いことが原因として考えられます。

ストレスによる脱毛症

ストレスが原因で起こる脱毛です。頭や肩の毛などが、部分的に抜けることがあります。また、猫がストレスを発散しようとして、前足や腰、背中などの一部分を繰り返し舐め続けることで、その部分の毛がなくなってしまうこともあります。

症状

グルーミングは猫にとって体を清潔に保つために必要な行動の1つですが、過度なストレスがかかったりした時などには、同じ箇所を毛が抜けるまで舐め続けるなど過剰になることがあります。飼い主様の前ではなく、見えないところや夜間などに行うことが多いため、気づいた時にはすでに毛がなくなっていたというケースも少なくありません。

目の病気

角膜炎

目の表面を覆っている角膜が炎症を起こす病気です。原因には外因性のものと内因性のものがあり、外因性では埃や異物が目に入る、喧嘩や事故などによって目が傷つくなどが挙げられ、内因性では細菌・ウイルスの感染などが挙げられます。

症状

目を痛がって涙や目やにをよく出したり、瞬きの回数が増えたりするなどの行動がみられるようになることがあります。また目をしきりに擦ることで、目のまわりの腫れなどの病気を引き起こす場合もあります。

角膜潰瘍

何らかの原因により角膜が傷つき、角膜が部分的に凹んだり白濁したりする病気です。主な原因は喧嘩や事故などによる外傷ですが、そのほかにも異物が目に入る、涙液分泌の減少、眼瞼や睫毛の異常などによっても発病することがあります。

症状

主な症状には、目の充血、眼脂が出る、角膜が部分的に凹んだり白濁したりするなどがあり、痒みや痛みをともなうため、前足で目をしきりにこするなどの行動がみられるようになることもあります。

結膜炎

瞼の裏側にある結膜が炎症を起こす病気です。ウイルス性、細菌性、クラミジアによるもの、喧嘩や事故などによる外傷性など様々な原因が考えられます。結膜炎には急性と慢性の2種類があり、目やにの色などによって判断されます。両目に症状が現れている場合には、ウイルス感染を疑う必要があります。

症状

主な症状には結膜の充血などがあり、痒みや痛みをともなうため、前足で目をしきりにこするなどの行動がみられるようになることがあります。重症化すると目やにで目のまわりが汚れたり、瞼がくっついて開かなくなったりすることもあります。さらに角膜炎を引き起こす場合もあり、この時には涙の量が増えたり、痛みのせいで瞬きの回数が増えたり、前足で目をしきりにこするなどの行動がみられるようになったりすることがあります。

網膜剥離

網膜の層の1つである神経網膜が剥がれてしまうことで、視覚障害が起こる病気です。最悪の場合、失明に至る危険性もあります。神経網膜が剥がれる原因は様々で、目の病気だけでなく、他の病気が関係している場合もあります。痛みなどの症状もなく、ゆっくりと進行するので、飼い主様が気づきにくい病気の1つであると言えます。

症状

通常、痛みなどの症状は現れません。ただし、網膜剥離を発病することで眼内出血が起こったり、瞳孔が開きっぱなしになったりすることがあり、それによって飼い主様が異変に気づくケースもあります。

結膜下出血

白目の部分が出血したように赤くなる病気です。目の病気だけでなく、白血病、甲状腺機能亢進症、ウイルス性感染症など全身性疾患にともなって発病することもあります。痛みをともなわない場合もありますが、痛みがある時には、目をしきりに掻くなどの行動がみられるようになることがあります。

症状

白目の部分が赤くなるなどの症状が現れます。痛みをともなう場合には、目をしきりに掻くなどの行動がみられるようになることがあります。

白内障

水晶体の一部または全部が白濁する病気です。先天性と後天性とに分けることができ、ペルシャ、ヒマラヤン、バーマンなどの品種は先天的に白内障になりやすいとされています。後天性の原因には加齢や外傷などが挙げられますが、猫では犬のような加齢性のものは少なく、ほとんどが外傷性のものです。痛みなどの症状もなく、ゆっくりと進行するので、飼い主様が気づきにくい病気の1つであると言えます。

症状

主な症状には目やにや涙がよく出る、歩行障害、物音に過敏に反応したりするようになるなどがあります。白内障は別の病気にともなって発病することも多く、代表的なものとして緑内障、ぶどう膜炎、糖尿病などが挙げられます。

耳の病気

外耳炎

耳の入口と鼓膜の間(外耳道)で起こる炎症のことを外耳炎と言います。耳ダニや細菌、真菌の感染などが原因で発病します。くり返しおこる場合にはアレルギーが関与しているケースもあります。

症状

強い痒みが生じるため、耳を掻いたり、壁にこすりつけたりするなどの行動がみられるようになることがあります。また、大量の耳垢が発生し悪臭を放つようになることがあり、重症の場合には、膿の混じった耳だれが出ることもあります。外耳炎を放置すると、中耳炎、内耳炎に発展してしまう場合もあります。

中耳炎

中耳で起こる炎症のことを中耳炎と言います。通常、内耳炎は外耳炎が悪化して発病することが多いため、外耳炎で起こる一般的な症状がみられるほか、平衡感覚が失われることで、歩行障害や斜顎などの症状がみられることもあります。

症状

外耳炎で起こる一般的な症状のほか、しきりに頭を振る、耳の穴に当たるように足先を入れて掻く、斜頚などの症状がみられることがあります。そのほか、顔面神経が侵されると唇が麻痺したり、眼瞼反射が鈍くなったりすることがあります。交感神経が侵されると、ホルネル症候群(眼瞼の突出や、瞼の垂れ下がりなどの症状がみられる病気)を引き起こすこともあります。

耳ダニ症(耳疥癬)

ミミヒゼンダニという体調0.3~0.4mm程度のダニに感染することで、外耳炎が引き起こされ、外耳道が炎症を起こしたり、黒くワックス状の耳垢がみられるようになったりする病気です。ミミヒゼンダニは接触感染するため、母猫が感染していると子猫にもうつることがあります。また外に出ることがある猫の場合は、他の猫と接触して感染することもあります。

症状

激しい痒みが生じるため、しきりに頭を振ったり、耳を掻いたり、耳を物にこすりつけたりするなどの行動がみられるようになることがあります。耳を掻いた時に傷ができ、それが原因で他の病気を引き起こすこともあります。

口の中・歯の病気

口内炎

口腔内の粘膜で起こる炎症のことを口内炎と言います。猫の場合、猫カリシウイルスや猫免疫不全ウイルスの感染が原因で発病するケースが多いとされており、これらの感染症以外にも、栄養が不足していたり、歯垢・歯石が大量に付着していたりすると口内炎が起こりやすい傾向にあります。

症状

痛みのために食欲が低下したり、口臭が強くなったりすることがあります。

歯根の吸収

「被歯細胞性吸収病巣」や「歯頸部吸収病巣」などと呼ばれる病気で、歯が溶けて小さくなったり、なくなってしまったりします。破歯細胞という細胞が原因であるとされており、日本の猫の半数近くがこの病気にかかった歯を1本から数本持っていると言われています。

症状

歯が溶けて小さくなったり、なくなってしまったりします。また、痛みを伴う場合はよだれにより口周りが汚れ、歯に触れることを嫌がるようになります。

歯周病

歯周病とは、歯茎が炎症を起こしたり、歯を支える歯槽骨が溶けてしまったりする病気です。痛みがあるために食事がとれなくなったり、口臭が強くなったりすることがあります。

症状

痛みをともなうために食事がとれなくなるほか、食事の際に音がする、口臭が強くなるなどの症状が現れます。また、硬いものが噛めなくなったり、食欲が低下して元気がなくなったりすることもあります。

臓器の病気

慢性腎不全

腎臓の機能が低下し、やがてはまったく機能しなくなる病気です。7歳以上の老猫に多くみられ、他の腎疾患、泌尿器疾患、感染症などが原因で発病することもあります。しかし、多くの場合ははっきりとした原因を特定することは難しく、腎臓の機能が半分以上失われてしまってから症状が現れることが多いため、予防するには定期的に健康診断を受ける必要があります。

症状

初期には食欲の低下、多飲多尿などの症状がみられ、進行すると嘔吐、体重の減少、貧血、よだれが出るなどの症状が現れ、最悪の場合、尿毒症を発病して死に至ることもあります。

子宮蓄膿症

子宮に細菌が感染して炎症を起こすことで、子宮内に膿が溜まる病気です。大腸菌、サルモネラ、ブドウ球菌などが原因菌となります。通常は5歳以降に多くみられますが、若年麗でも発病することがあります。卵巣のホルモンバランスが崩れている時にかかりやすいとされており、多量の膿が溜まった場合には、腹部が膨張して妊娠しているように見えることもあります。

症状

主な症状として元気がなくなる、食欲の低下、陰部からの出血、陰部から膿が出るなどがあります。多くの症例で多飲多尿がみられ、子宮が破れて腹腔に細菌が漏れ出た場合には、腹膜炎を起こして死に至ることもあります。

乳腺腫瘍(乳癌)

乳房にできる腫瘍で、発病する原因ははっきりとわかってはいません。主に不妊手術を受けていない10歳前後の雌猫に多くみられることから、ホルモンの作用や老化と関係があるのではないかと考えられています。猫の乳腺腫瘍は肺への転移も早いので、注意が必要です。

症状

普段のブラッシングやシャンプーの時などに、乳首のまわりを触って硬いしこりがある場合などには、乳腺腫瘍を疑う必要があります。初期では腫瘍の大きさは数ミリ程度ですが、症状が進行するにつれて大きくなり、出血したり悪臭を放ったりするようになることがあります。

感染症

猫エイズ

猫免疫不全ウイルス(FIV)に感染することで発病する病気です。主な感染経路はFIVに感染した猫との喧嘩などによる噛みやひっかき傷などです。FIVは唾液中に排泄されるため、犬歯によって傷つけられた皮膚の傷から容易に感染します。また、周産期に母猫が感染していると、子猫にも感染することがあります。猫エイズに対する有効な治療方法はないため、対症療法が中心となります。

症状

感染後、1ヶ月程度経過すると下痢、発熱、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。この期間を急性期と言い、多くの猫は急性期が数週間から数ヶ月続いた後に無症状キャリア期に入ります。無症状キャリア期は数ヶ月から数年続き、ほとんどの猫はそのまま無症状キャリア期を維持して通常の寿命、またはやや短めの寿命を迎えることになります。しかし、一部の猫で進行性の免疫不全が起こることがあり、その場合には口内炎、貧血、食欲減退などの症状が現れ、徐々に体重が減少していって衰弱して命を落とすことになります。

猫の年齢換算表

ネコちゃんは生後1年を過ぎると成猫となり、いつの間にか飼い主様の年齢を追い越していることがあります。ネコちゃんの年齢を人間の年齢に換算する計算式は色々あるため、次の「猫の年齢換算表」はあくまで目安ですが、大切なご家族に健康な一生を送ってもらうためにも、こちらを参考に年齢に応じた食事管理や健康管理を行うようにしてください。

年齢
1年 15歳
2年 24歳
3年 28歳
4年 32歳
5年 36歳
6年 40歳
7年 44歳
8年 48歳
9年 52歳
10年 56歳
11年 60歳
12年 64歳
13年 68歳
14年 72歳
15年 76歳
16年 80歳
17年 84歳
18年 88歳
19年 92歳
20年 96歳

ネコちゃんを保護した時の注意

まずは動物病院へ連れて行きましょう

保護したネコちゃんが生後間もない子猫である場合には、動物病院へ連れて行く前に保温してあげてください。人間にとっては寒くない気温でも、体温調節ができない子猫にとっては過酷な状況である場合があります。室温を25℃以上に設定して、保温性の高い毛布やカイロなどで体を温めてあげるようにしてください。

野良猫などのネコちゃんを保護した時には、まずは動物病院へ連れて行くようにしましょう。野良猫は栄養不足などによって衰弱している場合がありますので、獣医師に健康状態を診てもらうようにしてください。また、動物病院では感染症のスクリーニング検査や、予防接種を受けることもできます。ネコちゃんの感染症の中には、人間にうつるものもありますので、注意するようにしてください。

保護したネコちゃんが生後間もない子猫の場合には

保護したネコちゃんが生後間もない子猫である場合には、動物病院へ連れて行く前に保温してあげてください。人間にとっては寒くない気温でも、体温調節ができない子猫にとっては過酷な状況である場合があります。室温を25℃以上に設定して、保温性の高い毛布やカイロなどで体を温めてあげるようにしてください。

本当に野良猫かどうかの確認

動物病院で獣医師に健康状態を診てもらうことも大切ですが、保護したネコちゃんが本当に野良猫かどうかを確認することも忘れないようにしましょう。保健所や自治体(動物愛護センター・動物保護センターなど)などに連絡して、迷子届けが出ていないか確認してください。飼い猫の場合には首輪に迷子札が付いたり、マイクロチップが入っていたりする場合があります。マイクロチップの有無は、動物病院などで確認することができます。

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